就職や結婚、転勤などをきっかけに地方への移住が決まると、まず悩むのが賃貸探しではないでしょうか。
しかし、地方での賃貸探しは都会とは重視すべきポイントが大きく異なります。
「駅から近い物件を選べば安心」
「スーパーが徒歩圏内にあれば便利」
と考えていると、入居後に後悔する可能性もあります。
実際に私も地方へ引っ越した当初は、都会での家探しと同じ感覚で物件を探そうとしていました。
しかし、車社会ならではの生活環境や交通事情を知るうちに、地方には地方特有の賃貸選びのコツがあることを実感しました。
本記事では、地方で2年間一人暮らしをした筆者が、地方で後悔しない賃貸探しのポイントを実体験を交えながら解説します。
地方移住で後悔しない賃貸探しのポイント
地域差もありますが、車社会で土地が広い地方での賃貸探しのポイントは、都会とは異なる点が多いです。
実際に筆者が地方で生活する中で、後悔した点や良かった点を基に、そのポイントをお伝えします。
駅徒歩より車での移動時間を重視する

地方で賃貸を探す場合は、駅からの距離よりも車での移動しやすさを重視することをおすすめします。
都会では「駅徒歩〇分」が物件選びの重要な条件になりますが、車社会の地方では必ずしも駅近物件が便利とは限りません。
実際に私が住んでいた物件も駅から徒歩30分ほど離れていましたが、通勤で利用する国道へ出やすく、車での移動は非常に快適でした。
また、地方では電車を利用する機会よりも、車で職場やスーパー、ドラッグストアへ移動する機会の方が多くなります。
そのため、
- 通勤先まで車で何分か
- スーパーやドラッグストアへ行きやすいか
- 主要道路へ出やすいか
といった点を確認しておくと、入居後の満足度が高くなるでしょう。
特に地方移住が初めての方は、「駅徒歩〇分」よりも「普段よく行く場所まで車で何分か」を基準に物件を選ぶことをおすすめします。
地方での車通勤については以下の記事に詳細を記載しています。
☛車通勤片道30kmはきつい?2年間続けた私が地方勤務のリアルを解説
駐車場付きか確認する
地方では車移動が中心となるため、賃貸選びでは駐車場の有無を必ず確認しておきましょう。
地方の賃貸物件は駐車場付きであることが多いものの、家賃とは別に駐車場代が必要な場合もあります。
また、駐車場があるだけでなく、「停めやすいかどうか」も重要なポイントです。
特に運転に慣れていない方は、
- 駐車スペースが極端に狭くないか
- 前面道路が狭くないか
- 交通量の多い道路に面していないか
などを確認しておくと安心です。

私自身もペーパードライバーだったため、
駐車のしやすさは物件選びで重視していました
また、来客用駐車場があると、来客の際に予約すれば駐車してもらえるので便利です。
毎日利用する場所だからこそ、内見時には部屋だけでなく駐車場の使いやすさも確認しておくことをおすすめします。
ペーパードライバーや車の運転が苦手な方はこちらの記事が参考になります。
☛田舎でペーパードライバーはきつい?車なしで生活できる?リアルと対処法【移住前チェック付き】
帰省しやすさを考える
実家が遠方にある方は、帰省のしやすさも賃貸選びのポイントの一つです。
地方での賃貸探しでは家賃や通勤時間を重視しがちですが、駅や空港、高速道路のインターチェンジまでのアクセスも確認しておくことをおすすめします。
実際に私が住んでいた物件は駅に歩いていくには遠かったものの、空港まで車で約30分の距離だったため、帰省や旅行の際に不便を感じることはほとんどありませんでした。
地方暮らしに慣れるまでは、環境の変化や人間関係などで想像以上にストレスを感じることもあります。
私自身、定期的に帰省して家族や友人と会うことが、良い気分転換になっていました。
特に単身で地方へ移住する方は、無理なく帰省できる立地かどうかも確認しておくと安心です。
地方生活と孤独については以下の記事で記載しています。
☛地方配属で孤独を感じるのは普通?地方暮らし経験者が思うこと
雪国はスタッドレスタイヤの保管場所を確認する

雪国ではスタッドレスタイヤへの交換が必要になることが多く、冬と夏でタイヤを使い分けることになります。
しかし、意外と見落としがちなのが、交換したノーマルタイヤの保管場所です。
賃貸物件によっては物置やトランクルームが付いている場合もありますが、十分な保管スペースがないこともあります。
そのため、事前に以下の点を確認しておくと安心です。
- 賃貸にタイヤを保管できる場所があるか
- タイヤ交換を依頼する店舗に保管サービスがあるか
- 保管サービスを利用する場合の費用はいくらか
私自身も地方へ引っ越して初めて知りましたが、雪国ではタイヤの保管場所も生活の一部として考える必要があります。
特に単身者向けの賃貸は収納が少ない場合もあるため、内見時に確認しておくことをおすすめします。
夜の暗さを昼と夜で確認する
一人暮らしの女性にとって、賃貸選びで治安は重要なポイントです。
地方では都会と比べて街灯が少なく、夜になると想像以上に暗く感じることがあります。
そのため、内見は昼間だけでなく、可能であれば夜の雰囲気も確認しておくのがおすすめです。

私も地方へ引っ越した当初は、夜道の暗さに驚き、
しばらく夜の外出に不安を感じていました
特に、
- コンビニまでの道
- 最寄りスーパーまでの道
- 駐車場から自宅までの道
などは、実際に夜の時間帯に歩いて確認しておくと安心です。
また、地方では人通りが少ないエリアも多いため、徒歩だけでなく車で移動する場合も周辺道路の状況を確認しておくとよいでしょう。
住み始めてから後悔しないためにも、昼と夜の両方の環境を確認したうえで賃貸を選ぶことをおすすめします。
虫の多さは想像以上
虫が苦手な方は、物件周辺の環境も確認しておくことをおすすめします。
特に、
- 川沿い
- 田んぼの近く
- 森林や山林の近く
にある物件は、季節によって虫が発生しやすい場合があります。
私が住んでいた賃貸も近くに畑や自然が多く、夏になると玄関や共用部分に虫が集まることがありました。
共用ロビーや玄関に虫の死骸が落ちていることもあり、ほうきで掃除するのが日課になった時期もあります。
もちろん地域や立地によって差はありますが、都会と比べると虫を見かける機会は多いと感じました。
内見の際は部屋の中だけでなく、
- 周辺に川や田畑がないか
- 共用部分が清潔に管理されているか
- 網戸や換気口の状態はどうか
なども確認しておくと安心です。
地方で快適に暮らすためには、防虫グッズや網戸の点検など、早めに虫対策をしておくことをおすすめします。
都市ガス・プロパンガスを確認する
地方で賃貸を探す際は、ガスの種類も確認しておきましょう。
都会では都市ガスの物件が多いですが、地方ではプロパンガス(LPガス)の物件も少なくありません。
私も地方へ引っ越して初めて知ったのですが、地域によっては都市ガスの物件自体がほとんどないこともあります。
一般的にプロパンガスは都市ガスより料金が高くなりやすいため、同じ家賃でも毎月の光熱費に差が出る場合があります。
そのため、賃貸を比較する際は家賃だけでなく、
- 都市ガスかプロパンガスか
- ガス会社が指定されているか
- 毎月の光熱費はどれくらいになりそうか
も確認しておくと安心です。
特に一人暮らしでは、家賃だけでなく生活費全体で考えることが大切だと思います。
気軽に行ける飲食店やカフェが近いと安心

私が住んでいた賃貸で良かったと感じたポイントの一つが、飲食店や商業施設が車で10分圏内にあったことです。
地方では車移動が中心になるため、周囲が住宅地や田畑だけのエリアも珍しくありません。
もちろん静かな環境は魅力ですが、慣れない土地での一人暮らしでは、気軽に立ち寄れる場所があることが想像以上に心の支えになります。
実際、私は内見時にはあまり重視していませんでした。
しかし、都会の飲食店に慣れ親しんでいたこともあり、全国チェーンの飲食店やカフェが近くにあることに何度も助けられました。

ファストフード店やファミリーレストラン、カフェなどは、
一人でも利用しやすく、休日の気分転換にもなります
特に引っ越し直後、不安な気持ちで立ち寄ったコメダ珈琲のモーニングは今でも印象に残っています。
見慣れたお店があるだけで、「ここでも生活していけそうだ」と感じられたからです。
地方で賃貸を探す際は、静かな環境だけでなく、
- カフェ
- 飲食店
- ショッピングセンター
- ドラッグストア
など、気軽に利用できる施設へのアクセスも確認しておくことをおすすめします。
地方での休日の過ごし方は、以下の記事が参考になります。
☛地方移住したら休日なにするの?都会育ちの一人暮らし女性が感じたリアルな過ごし方
地方就職で賃貸探しをする際の注意点
地方就職時の賃貸探しのポイントを踏まえて、実際に内見・契約する際の注意点について解説します。
職場を決めてから契約した方が良い
地方で賃貸を探す場合は、できるだけ就職先や勤務先を決めてから契約することをおすすめします。
都会では電車通勤が中心のため、駅近の物件を選べば勤務先が変わっても対応しやすい場合があります。
しかし地方では車通勤が中心となるため、職場までの距離や通勤ルートが住みやすさに大きく影響します。
そのため、勤務先が決まっていた方が、
- 通勤しやすいエリアを選べる
- ガソリン代や通勤時間を抑えやすい
- 冬場の道路状況も考慮しやすい
といったメリットがあります。
実際に私は「家探し→就職活動」の順で進めました。
その結果、通勤できない距離ではなかったものの、「もう少し職場に近い場所に住めばよかった」と感じることがありました。
特に地方では、同じ市内でも通勤時間が大きく変わることがあります。
可能であれば、職場を決めてから賃貸を契約した方が、後悔の少ない家探しにつながるでしょう。
内見はできれば現地へ行く
地方で賃貸を契約する際は、できるだけ現地で内見することをおすすめします。
もちろん、Googleマップや賃貸サイトの写真からも、
- 間取り
- 部屋の様子
- 周辺環境
などをある程度確認できます。
しかし、写真だけでは分からないことも少なくありません。
実際に私は、写真では気に入っていた物件を内見した際に、「思ったより古く感じる」と感じて別の物件を選んだことがありました。
また、地方では立地による環境の違いも大きく、
- 海に近い物件は塩害で設備が傷みやすい
- 山や田畑の近くは虫が多い
- 夜になると想像以上に暗い地域がある
といった、現地でなければ分かりにくい特徴があります。
実際に住み始めてから、
「イメージと違った」
「思ったより暮らしにくかった」
と後悔しないためにも、可能であれば現地を訪れ、周辺環境も含めて確認したうえで契約することをおすすめします。
実際に住んで分かった「地方で後悔しない賃貸の条件」
ここまで地方での賃貸探しのポイントを紹介してきました。
最後に、実際に2年間住んでみて「この条件で良かった」と感じたポイントを紹介します。
私が住んでいた賃貸は、以下の条件を満たしていました。
- スーパーやドラッグストアが車で5〜10分圏内
- チェーンのカフェや飲食店が車で10分以内
- 職場まで車で40〜50分程度
- 海辺の公園まで車で20分以内
日用品や食品の買い出しは、車で10分程度の範囲にスーパーやドラッグストアがあれば大きく困ることはありませんでした。
また、私が住んでいた地域では徒歩圏内にもドラッグストアがあったため、飲み物や日用品の買い忘れ、体調不良時の買い出しなど、いざという時にも便利でした。
地方では車移動が中心ですが、徒歩圏内にコンビニやドラッグストアが1件あるだけでも安心感は大きいと思います。
そして、気軽に立ち寄れるカフェや飲食店が近いことで、仕事終わりや休日の楽しみが増えたのもよかったです。
海辺の公園にも近かったので、海を眺めながらぼんやりするのも好きな休日の過ごし方でした。
実際に住んでみて感じたのは、地方での賃貸探しでは駅からの距離よりも、
- 車で移動しやすいこと
- 買い物がしやすいこと
- 気分転換できる場所が近いこと
の方が生活の満足度に大きく影響するということです。
まとめ
地方移住する際の賃貸探しで後悔しないためには、
- 職場までの通勤距離と時間
- スーパーやドラックストアなど日用品の買い出しがしやすい場所
- 休日に立ち寄れる場所があるか
- 駐車場の広さ
など、車での生活のしやすさを重視して選ぶことがおすすめです。
また、女性の一人暮らしの場合は特に、移住先の地域の気候や立地などを加味して安全を確保することも重要でしょう。
実際に暮らしてみると、物件そのものよりも「どこへ行きやすいか」が生活の満足度を左右すると感じました。
これから地方移住を予定している方は、ぜひ今回紹介したポイントを参考に、自分に合った賃貸を探してみてください。

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