地方移住を検討していると、「地方移住はやめとけ」という意見を目にすることがあります。
しかし、なぜそう言われるのか理由が分からないままでは、不安ばかりが大きくなってしまいますよね。
実際のところ、地方移住には向いている人と向いていない人がいます。そのため、「やめとけ」という意見も、すべての人に当てはまるわけではありません。
大切なのは、地方移住で起こりやすい問題やデメリットを知ったうえで、自分に合う生活なのかを判断することです。
私は20代で地方へ移住し、2年間一人暮らしをしながら働いていました。実際に暮らしてみると、「確かにこれはやめとけと言われるかもしれない」と感じたこともあれば、「移住して本当に良かった」と思うこともありました。
本記事では、実際に地方で暮らした経験をもとに、
- 地方移住はやめとけと言われる理由
- 地方移住して良かったこと
- 地方移住をおすすめしない人、おすすめな
について解説します。
地方移住を検討している方が、自分に合った選択をするための参考になれば幸いです。
地方移住はやめとけと言われる理由
地方移住はやめとけと言われる理由について、一人暮らし女性の視点から考察しました。
車がないと生活しづらい

地方移住はやめとけと言われる理由の一つが、車がないと生活しづらいことです。
地域にもよりますが、地方では通勤や買い物、通院などの移動を車で行うことが一般的です。そのため、都会のように電車やバスだけで生活するのは難しい場合があります。
私自身も地方へ移住するまではペーパードライバーでした。しかし、勤務先への通勤に車が必要だったため、移住後に運転に慣れる必要がありました。
また、車は購入費用だけでなく、
- ガソリン代
- 自動車保険
- 車検代
- 駐車場代
などの維持費もかかります。
都会では車を所有しなくても不便を感じないことが多いため、この点は地方移住後にギャップを感じやすいポイントかもしれません。
車の運転が苦手な方や、車にかかる費用を負担に感じる方にとっては、地方移住を慎重に検討した方がよい理由の一つと言えるでしょう。
地方での車生活についてはこちらの記事が参考になります。
☛車通勤片道30kmはきつい?2年間続けた私が地方勤務のリアルを解説
☛地方配属で初めて車通勤をした私が買ってよかったもの・いらなかったもの
求人の選択肢が少ない
地域によっては、都会に比べて求人の選択肢が少ない可能性があります。
特に専門職や特定の業務経験を活かしたい場合、希望する仕事内容の求人が見つからないこともあります。
私自身も地方で就職先を探した際、これまで経験してきた業務内容と同じ求人は見つかりませんでした。
そのため、転職エージェントも活用しながら、「業務内容以外の条件」を優先して就職先を探しました。結果的には無事に就職できましたが、キャリア面では妥協が必要だったと感じています。
一方で、リモートワークを継続する方や、会社の異動・転勤で地方へ移住する方は、仕事内容が大きく変わることは少ないでしょう。
しかし、新たに仕事を探す予定の方は、移住を決める前に求人サイトや転職エージェントを利用し、自分の希望に合う求人があるか確認しておくことをおすすめします。
地方での就職についてはこちらの記事が参考になります。
☛地方移住したい女性へ|仕事はある?収入・働き方のリアルと対策
コミュニティが狭い
地域によってはコミュニティが狭く、都会の人間関係との距離感の違いに戸惑うことがあります。
特に移住直後は知り合いも少ないため、疎外感を感じたり、人間関係に気を遣って疲れてしまったりするかもしれません。
私が驚いたのは、職場の人間関係の近さです。
- 職員同士が子どもの頃からの知り合い
- 長年同じ職場で働いている
- お互いの家族やプライベートをよく知っている
といったケースも珍しくありませんでした。
都会では仕事とプライベートを分ける人も多いですが、地方では地域や職場のつながりが強く、人間関係が密接になりやすい印象があります。
もちろん、人とのつながりが強いことは安心感にもつながります。
実際に私も慣れてからは、アットホームな雰囲気に助けられる場面が多くありました。
ただし、人との距離感を重視したい方にとっては負担に感じることもあるため、地方移住前に知っておきたいポイントの一つです。
地方での人間関係についてはこちらの記事が参考になります。
虫や自然環境に慣れない人もいる
地方は自然が豊かな地域が多く、都会に比べて虫を見かける機会が増える傾向があります。
特に山間部や田畑の近くに住む予定の方は注意が必要です。
実際に私が住んでいたアパートでも、夏になるとコバエなどの虫が大量に発生し、玄関前に落ちている死骸を掃除するのが日課になっていました。
また、都会ではあまり見かけない種類の虫や、大きな虫を見かけることもあり、虫が苦手な私にとっては慣れるまで大変でした。
もちろん地域によって差はありますが、地方移住を検討している方は、防虫対策や周辺環境の確認をしておくことをおすすめします。
虫が苦手な方にとっては、こうした自然環境の違いが「地方移住はやめとけ」と言われる理由の一つになるかもしれません。
帰省にお金と時間がかかる
地方移住では、帰省にお金と時間がかかることもデメリットの一つです。
特に公共交通機関が発達していない地域では、空港や駅まで車で移動する必要があり、想像以上に負担を感じることがあります。
一人暮らしの場合は孤独を感じることもあるため、家族や友人に会うための帰省が大切なリフレッシュ手段になるでしょう。

私も移住当初は知り合いがほとんどおらず、
実家へ帰って家族や友人と過ごす時間が大きな支えになっていました
しかし、帰省には
- 飛行機代
- 空港や駅の駐車場代
- お土産代
- 到着後の交通費
などの費用がかかります。
また、仕事の都合上連休も取りづらく、移動時間が想像以上に負担に感じました。
そのため、帰省できても年に2〜3回程度でした。
地方移住を検討している方は、家賃や生活費だけでなく、実家までの距離や移動時間、帰省費用についても事前に確認しておくことをおすすめします。
孤独を感じたときに無理なく帰省できるかどうかは、移住後の満足度にも影響するポイントです。
地方生活ので孤独についてはこちらの記事が参考になります。
☛地方配属で孤独を感じるのは普通?地方暮らし経験者が思うこと
娯楽や買い物の選択肢が少ない
地方での生活は、都会に比べて娯楽や買い物の選択肢が少なくなりやすいです。
地域差はありますが、人口の少ない地域では、駅前にショッピングモールや映画館があるとは限りません。
また、
- 欲しい商品を扱う店舗が少ない
- 気軽に買い物へ行ける場所が限られる
- 映画館や大型商業施設まで車で1時間以上かかる
といったケースもあります。
私自身も、都会では仕事帰りに気軽に買い物やカフェへ立ち寄っていましたが、地方では目的地まで車で移動する必要があり、外出のハードルが高くなったと感じました。
もちろん自然を楽しんだり、地域ならではの魅力を見つけたりする楽しさもあります。
しかし、ショッピングや都会的な娯楽を重視する方にとっては、物足りなさを感じるかもしれません。
地方移住を検討している場合は、休日をどのように過ごしたいのかを考えたうえで、周辺環境を確認しておくことをおすすめします。
地方での余暇についてはこちらの記事が参考になります。
☛地方移住したら休日なにするの?都会育ちの一人暮らし女性が感じたリアルな過ごし方
それでも私が地方移住して良かったと思う理由

上述のような理由で、「地方移住はやめとけ」と言われやすいのだと考えられます。
しかしそれでも私は地方移住を経験して良かったと感じ、今悩んでいる方にもおすすめしたいです。
以下に理由を述べます。
人の優しさに触れられた
地方移住をして良かったと感じる理由の一つが、人の優しさに触れられたことです。
地方では人間関係の距離感が近く、周囲の方が気にかけてくれる場面が多くありました。
私は知り合いがいない状態で一人で移住したため、最初は不安も大きかったです。
しかし職場の方から、
- 「この観光地はおすすめだよ」
- 「この果物食べたことある?」
- 「連休は友達が来るの?楽しんでね」
など、日常の中でたくさん声をかけていただきました。
また、おすすめの飲食店や地域のイベントを教えてもらうこともあり、移住者の私でも地域になじみやすかったと感じています。
もちろん地域や人によって違いはありますが、こうした温かい交流は、都会ではあまり経験できなかったものでした。
地方移住では孤独や不安を感じることもあります。
しかしその一方で、人とのつながりに支えられながら生活できたことは、私にとって大きな財産です。
価値観が広がった
地方移住をして良かったと感じる理由の一つが、自分の価値観が大きく広がったことです。
都会近郊で生まれ育った方は、「上京する」という概念がないため、他の地域のことを知らないことも多いのではないでしょうか。
私は都会近郊で生まれ育ち、実家から東京へ通勤できる環境だったため、それまで関東以外で生活した経験がほとんどありませんでした。
そのため、地方で暮らすまでは、自分の生活スタイルや価値観が当たり前だと思っていたのです。
しかし実際に移住してみると、
- 夜遅くまで営業している飲食店が少ない
- 電車は数分おきではなく1時間に数本
- 朝の満員電車がほとんどない
- 車で移動するのが当たり前
など、生活環境が大きく異なることに驚きました。
最初は不便に感じることもありましたが、その一方で、都会では気付かなかった地方ならではの暮らしやすさも知ることができました。
地方移住を経験したことで、都会と地方のどちらが良い・悪いではなく、「自分にはどのような暮らし方が合っているのか」という視点で考えられるようになったと思います。
自然が身近になった
地方移住をして良かったと感じることの一つが、自然が身近になったことです。
都会に住んでいた頃は、自然豊かな場所は「休日にわざわざ出かけて見に行くもの」という感覚でした。
しかし地方では、通勤中に朝霧に包まれた海や夕日に染まる山並みを目にすることがあり、日常の中で自然を感じられました。
私にとっては、それがとても新鮮で贅沢な時間だったと思います。
また、車で10分ほどの場所に海辺の公園があり、休日には海を眺めながらぼんやり過ごすこともありました。
都会では気付かなかった季節の変化や景色の美しさを身近に感じられたことは、地方移住をして得られた大きな魅力の一つです。
車の運転ができるようになった
地方移住をして得られた大きな収穫の一つが、車の運転に慣れたことです。
移住前はほとんど運転する機会がなく、典型的なペーパードライバーでした。
しかし、移住先では通勤や買い物など日常生活に車が欠かせなかったため、自然と運転する機会が増えていきました。
最初は不安や恐怖心もありましたが、毎日運転しているうちに少しずつ慣れ、自分一人で行きたい場所へ行けるようになったのです。
特に移住後は行ってみたい観光地や景色の良い場所がたくさんあり、運転できるようになったことで休日の過ごし方の幅も広がりました。
気が付けばドライブが趣味になり、地方での生活をより楽しめるようになっていたと思います。
また、都会に戻った現在でも休日には車を運転しています。
地方移住がきっかけで新しいスキルを身につけられたことは、私にとって大きな財産になりました。
ペーパードライバーの方はこちらの記事も参考になります。
☛田舎でペーパードライバーはきつい?車なしで生活できる?リアルと対処法【移住前チェック付き】
まとめ
地方移住は「やめとけ」と言われることがあります。
実際に私も、都会との違いに戸惑い「移住しなければよかったかな」と思う場面がありました。
一方で、
- 人の温かさに触れられた
- 自然が身近になった
- 価値観が広がった
- 車の運転ができるようになった
など、地方移住をしたからこそ得られた経験もたくさんあります。
地方移住が向いているかどうかは人それぞれですが、「やめとけ」という言葉だけで判断するのではなく、自分がどんな暮らしをしたいのかを考えることが大切だと感じました。
また、自身でたくさん悩んで判断して挑戦して得た経験は、今後の人生において決して無駄にならないと思っています。
本記事がこれから地方移住を検討している方の参考になれば幸いです。

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